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kouan
Iki

Iki

不完全乾燥で焼成時に入る亀裂を利用したリングです。
粋とは、米を卆業すると書くそうな。(卆←卒の俗字)
たとえメシが食えないことがあったとしても、心に余裕があれば本当に大切なことにも目が届く。
そんな『粋』。

2004日本ホビーショウ貴金属粘土協会展出品

About PMC

『PMC』とは、Pure Metal Clay の頭文字を取った貴金属粘土という意味で、銀を粘土状に加工してあり細かい貴金属の粉と接合剤、水が含まれています。1991年に三菱マテリアルが世界に先駆けて開発した金属材料で、成形し乾燥後焼成することで水や接合剤は燃焼し、最終的に貴金属だけが残り純度99.9%の純銀になります。

About silver

銀とは『白く輝く金属』という意味で、『純粋』や『無垢』を象徴し、ヨーロッパカトリック教会では神聖な宗教儀式の用具などに用いられていたそうです。金と太陽の繋がりに対して銀は月と結びつけられ、ヨーロッパの錬金術師は銀を月の女神ルナと呼び三日月を銀の象徴としていたり、エジプトの月の女神ハトールは銀の女神と呼ばれています。太陽神ラーをはじめ神々の骨は銀で創られているものだと思われていたそうです。

Property of silver

銀は空気中(水中)の硫黄(硫黄化合物)と反応し硫化銀を生成するため、お手入れ無しだと銀色は黄→黄金→青→緑→黒と変化していきます。そのため、着用したまま硫黄の温泉に入ってしまうと真っ黒になってしまいます。王朝貴族などで銀食器が使用されていたのは、銀が硫化で黒くなるという性質を利用して毒が盛られていないことを確かめるためでもあったそうです。電気と熱の伝導率は金属中で最大という性質もあります。

Kind of silver

銀の純度の種類としては、1000(純銀)/950/925/900/800/750の6種類で、数字は銀の含有率を表しており、純銀に近いほど高度も柔らかくなります。999以上であれば純銀の範囲でありPMCもそれにあたります。通常、アクセサリーとしての銀は純銀に銅を5%混ぜたシルバー合金950(ブリタニア)や7.5%混ぜたシルバー合金925(スターリングシルバー)を使用していて、硬めのシルバー合金900(コインシルバー)は銀貨などに使われています。​ちなみに日本の造幣局では800までを貴金属として認めているそうです。

History of silver

銀製品は世界中で古くから貨幣や食器、工芸品に加工されていて、古いものではBC4000年の皇帝の墳墓から装飾品や勲章に加工されたものが出土しています。現在とは逆に銀が金よりも価値のある時代が長く続いていたそうで、BC3600年頃のエジプト法では、金に対して2.5倍の価値があり、16世紀に入るまでは金に銀メッキを施すことされ行われていたそうです。

Tradition of silver

ヨーロッパでは、新月の時に銀貨をポケットに入れておくと2倍になるという伝承があったそうです。

また、銀製の武器は超自然的な力を持っていると考えられていて、魔女や悪魔と戦う際に最も効果があるとされていたり、生まれた子供に銀のスプーンをプレゼントすると食べることに困らなくなるなど、中国では魔除けに、東南アジアでは呪術的効果があるといわれ、銀の装飾品には不思議な効果があると信じられています。

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